これは、故モーリス・ベジャール芸術監督が率いる<二十世紀バレエ団>のプリンシパルであった、故浅川仁美さんの手記です。
沢山のダンサーが外国のバレエ団で働き・帰国して・バレエ団を作り 沢山の素晴らしいバレエ・ダンサーを育てています、しかし 市立、国立のバレエ 団は ただ一つ、新国立劇場だけです。未だ日本で バレエダンサーの生活は何一つ 保障されていません。
踊る為にお金を出し、公演のたびに入場券を売らなければな りません、売れない場合は 全て 自分持ち。とても貧しい人達には出来ません。今 外国には沢山の留学生が来て居 ます。親達は 子供の為に 沢山のお金を払っています。
私のように お金もなく 親の援助もなく 外国に出てくるなど、私の時代では 考え られ無い事なのです。友達に「それは無鉄砲な事」と言われました。でも 其れを しなければ“今の私”は無かったのです。
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